Ohayo Tokyo! 〜インドネシアのWebtoonにでちゃいました〜

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こんにちは。本サイトの運営をしている平柳です。
このたび、インドネシアのWebtoon作品にデビューしましたので、作品紹介を兼ねて、ご報告いたします。

日本でも、Webtoon(ウェブトゥーン)といえば、comico(コミコ)さんが有名ですが、そのcomicoさんのインドネシア版にて、ただいま連載中の『Ohayo Tokyo!』という作品に、物語の鍵を握る重要な脇役で出演しております。

似てます?

Ohayo Tokyo!』の主人公は、インドネシア出身のコスプレイヤー。ちょっとわがままで、甘えん坊の Taruna(タルナ)という男の子です。そんな彼が、東京を舞台に、人生を変えてしまうような大きなチャレンジに挑む物語。個性的で素敵な人々との出会いを通して、大切なことを学び、 Tarunaは成長していきます。彼と出会う重要人物には、私がモデルとなっているYakuin(役員)やKiyo(キヨ)というプロのコスプレイヤーがいます。 私の役回りについてはのちほど…

Ohayo Tokyo!のスクリーンショット

『Ohayo Tokyo!』を構想したきっかけ
原作者のAndikさんに『Ohayo Tokyo!』を考えたきっかけを尋ねました。インドネシアでは多くのコスプレイヤーに囲まれて仕事をしているのに、コスプレについて描かれた作品がないことに、ふと気づいたところから、この企画を練りはじめたそうです。
インドネシアでは、現地オリジナルコミックのプロモーション手段として、出版社が契約した公式コスプレイヤーにオフラインイベントやオンライン動画で活動をしてもらうことがあります。Andikさんは原作者という顔の他に、マンガ出版社・Webtoon出版社の経営メンバーでもあり、その関係から、普段から現地のコスプレイヤーの方々とお仕事をする機会も多くあります。

ReON設立メンバーと公式コスプレイヤーのみなさん(Andikさんは右から2番目)

公式コスプレイヤーさんによるコマーシャル動画

超重要脇役「Yakuin」とは?
(Andikさんからいただいたコメントを直訳しています。)Yakuinのキャラクターはとても重要です。彼はTarunaが働くことになるメイドカフェのオーナーであり、Tarunaが巻き込まれる様々な困難から救い出す手助けをします。ちょうどYakuinがTarunaを助けるように、私が東京に1ヶ月間滞在し、マンガ取材を行っていた際に、色々と助けてもらった人物をモデルにしています。

Tarunaのクラスメート役ピエールに紹介され登場するYakuin
服はバティック、エブロンも…インドネシア大好きおじさんです

Webtoonって韓国だけじゃなかったんだ!
自分のことを描いてもらったことに喜んで、すっかり忘れていましたが、これはマンガではなくWebtoonなんですよね。日本でマンガに関わる仕事をしていると、あまり感じないのですが、いまやWebtoonは、韓国国内にとどまらず、中国大陸やタイにも広がり、インドネシアでもその人気が急速に高まっています。インドネシアのある人気マンガ作品の続巻がなかなか出ないと思っていたら、作家さんがいつのまにやらWebtoon作家としてもデビューしていて、そっちが忙しいせいで、マンガの仕事が進まないという話も聞いたことがあります。日本だとまだ想像しにくいのですが、マンガとWebtoonとで作家さんの争奪戦になることもあるそうです。ただ、インドネシアでのWebtoon人気は、手放しで喜べない点もあります。それは、ほとんどがまだ無料閲覧のため、コンテンツにお金を出さない読者を後押しすることになりかねず、産業としてはどうなんだろうという悩みです。そんな中、2017年9月からサービスを開始したcomico Indonesiaは、なんでも無料で提供する他のプラットフォームに対抗、 インドネシアのコミック読者たちを教育し、たとえ超低額であっても、オンラインコミックに対価を支払うことで作家への感謝を伝える大切さを若者たちに広めたいと、Andikさんは熱く語ってくれました。

話単位で途中から課金されています

自分が作品に登場したことがきっかけで知ったインドネシアのマンガ事情。お話を聞いていると、日本のマンガがもたらした影響の偉大さを感じると同時に、日本だけでは語りきれない、現地独特の事情や韓国をはじめ多文化の絡み合いを垣間見ることができました。

ちなみに、comico Indonesiaの現地広告で見かける宣伝文には「日本で人気のオンラインコミックアプリがインドネシアにやってきた!」という内容が書いてあることが多く、「韓国からやってきた」という言葉を私は一切見たことがありません。これは、インドネシアの方に韓国嫌いが多いというわけでなく、むしろ逆に、韓国文化の人気が高過ぎることが理由だと言います。「韓国」というブランドは、インドネシアでは「K-POP」「コスメ」など、どちらかというと「リア充」をターゲットとした市場に浸透しているため、「韓国からやってきた!」というフレーズでは「コミック」好きに向けたプロモーションとして相応しくない、やはり「マンガ」「アニメ」といったら「日本」ブランドでしょうという判断をされたそうです。日本でもサービスを展開しているcomicoさんなので、宣伝文句に嘘はないですが。このあたりのご当地事情も、面白いですよね。

これからも、インドネシアのマンガはどのような変化、進化を遂げていくのか、Webtoonとともに引き続きウォッチしていきたいと思います。

以上、Yakuinこと平柳でした。

About Author

平柳竜樹(TK)

1977年東京都豊島区生まれ。テレビ番組のナレーション、システム企業での新規事業立ち上げ、ベンチャー企業のスタートアップや事業再生のサポート業務を経て、2009年よりデジタルカタパルト株式会社に参加、2012年取締役就任。現在は、海外のブックフェアや出版社を巡る仕事が中心。一度、海外出張に出ると、なかなか日本に帰ってこないため、「マグロ漁船にでも乗ってるようですね。」と言われる。

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