海外マンガ読書会 第4回:ショーン・タン『アライバル』を読む

Google+ Pinterest LinkedIn Tumblr +

関連記事を読む:「海外マンガ読書会第1回:アリソン・ベクダル『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』を読む」レポート
関連記事を読む:海外マンガ読書会 第2回:ジョアン・スファール『星の王子さま バンド・デシネ版』を読む
関連記事を読む: 海外マンガ読書会 第3回:ビルギット・ヴァイエ『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』を読む
関連記事を読む: 越境と移民への誘い―ショーン・タン『アライバル』


海外マンガ読書会 第4回
取り上げる作品:ショーン・タン『アライバル』(河出書房新社、2011年)
日時:2019年6月30日(日)15時~17時30分
場所:東京都千代田区神田神保町3-8 専修大学 神田校舎 7号館(大学院棟) 8階 781教室(地図
7号館の位置はこちらでご確認ください
参加無料
主催:日本マンガ学会海外マンガ交流部会
※事前申し込み不要。当日、直接会場にお越しください。

ショーン・タン『アライバル』(河出書房新社、2011年)

第4回読書会の対象作品としてとりあげるのは、オーストラリアのイラストレーター、絵本作家、コミック・アーティストであるショーン・タン『アライバル』(河出書房新社、2011年)です。『この絵本が好き』2012年度版海外翻訳部門第一位に選ばれるなど日本でもすでに高く評価されています。

「漫画でもコミックでもない、素晴らしいセンス・オブ・ワンダーに満ちた『文字のない本』」という紹介文にあるように、ある男とその家族が新しい生活の場を求めて別の国に移住する物語が「絵」によって表現されています。移民にまつわる調査、細密なイメージスケッチや絵コンテに基づく多彩な表現技法を通じて、故郷を去り希望を抱きながら新しい土地を目指す移民一家の想い、言葉も慣習もわからない異国での戸惑いなどが繊細に描かれています。さらに、アメリカへの移民窓口であるニューヨーク・エリス島の光景を彷彿とさせる描写から、不思議な建物、生物、風景が交錯するファンタジー的な異世界へといつしか入り込んでいくところはまさにショーン・タンの世界観ならではでしょう。

視覚文化としてのコミックス(グラフィック・ノベル)でしか表現しえないこの作品を題材に、異文化との邂逅、記憶・回想の表現法、コミックスとは何かをめぐる論点、ショーン・タンの世界観・都市風景についてなど様々な観点からお互いに語り合ってみましょう。

現在、ちひろ美術館(東京都練馬区)にて、日本初となる本格的な個展「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」(5月11日~7月28日)が開催されており、さらに最新翻訳作品『セミ』(岸本佐知子訳、河出書房新社、2019年)も刊行されました。現在もっとも注目されているグラフィック・ノベル作家の一人であり、『アライバル』は彼の代表作となるものです。

なお、『アライバル』については、Comic Streetでも以前、CJ・スズキさんがレビューを書いてくださっています。

CJ・スズキ「越境と移民への誘い―ショーン・タン『アライバル』」

本読書会はどなたでもご参加いただけます。お気軽に直接会場にお越しください。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。


関連記事を読む:「海外マンガ読書会第1回:アリソン・ベクダル『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』を読む」レポート
関連記事を読む:海外マンガ読書会 第2回:ジョアン・スファール『星の王子さま バンド・デシネ版』を読む
関連記事を読む: 海外マンガ読書会 第3回:ビルギット・ヴァイエ『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』を読む
関連記事を読む: 越境と移民への誘い―ショーン・タン『アライバル』

About Author

中垣 恒太郎

1973年広島県生まれ。専修大学文学部教授。アメリカ文学・比較メディア文化研究。大学では「思春期文化論研究ゼミ」を展開。米国と日本を軸にした女性のコミックス/マンガ表現をめぐる比較文化研究、さらに、欧米で注目されている「グラフィック・メディスン」の動向を踏まえた医療マンガの比較文化研究に関心を寄せています。日本マンガ学会海外マンガ交流部会(部会代表は小野耕世氏)ほか、女性MANGA研究プロジェクトなどに参加。

Leave A Reply