日本マンガ学会 海外マンガ交流部会 第12回例会公開研究会 まもなく開催

Google+ Pinterest LinkedIn Tumblr +

関連記事を読む:日本マンガ学会 海外マンガ交流部会 第11回公開研究会レポート
関連記事を読む:19世紀に「マンガ」は存在したのか?―『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』森田直子(萌書房、2019年)
関連記事を読む:テプフェールをめぐる記念碑的著作―森田直子『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』


7月7日(日)13時から毎年恒例の日本マンガ学会海外マンガ交流部会第12回例会公開研究会が行われます。学会員であるなしに関係なく、どなたもご参加いただけるイベントです。特に事前登録なども必要ありませんので、ご関心がある方は、当日直接会場にお越しください。なお、昨年度の研究会の様子をこちらからご覧いただけます。

日本マンガ学会海外マンガ交流部会の第12回定例年次部会
日時:2019年7月7日(日)13時~18時
場所:専修大学神田キャンパス7号館(大学院棟)731教室(地図
※7号館の位置はこちらでご確認ください

日本マンガ学会のイベント情報ページをこちらからご覧いただけます。

今年のプログラムの詳細は以下の通りです。

13時~14時【講演①】
パトリック・ガルブレイス氏(専修大学/国際日本研究・文化人類学)
「『おたく』の研究について――ジェンダー、現実と虚構、そして政治」

14時20分~15時【研究報告①】
小田切博氏(ライター、アメリカンコミックス研究家)
「石井柏亭にとっての『美術』と『漫画』」

15時~15時40分【研究報告②】
椎名ゆかり氏(翻訳者/ライター/東京藝術大学非常勤講師)
「ストーリーマンガという言葉の意味するもの」

16時~17時【講演②】
森田直子氏(東北大学/フランス語圏文学・比較文学)
「新刊著書『「ストーリー漫画の父」テプフェール――笑いと物語を運ぶメディアの原点』(萌書房、2019)をめぐって」

進行・ディスカッサント
原正人氏(翻訳家)
鈴木・CJ・繁氏(ニューヨーク市立大学/カルチュラル・スタディーズ)

17時~18時 ディスカッサントとフロアを交えた討論

本年度の研究会は講演2つ、研究報告2つという構成になっています。

ひとつめの講演は専修大学講師で文化人類学をバックボーンにおたく文化を研究するパトリック・ガルブレイスさんの「『おたく』の研究について――ジェンダー、現実と虚構、そして政治」 。

Patrick W. Galbraith, The Moe Manifesto: An Insider’s Look at the Worlds of Manga, Anime, and Gaming, Tuttle Publishing, 2017

ふたつめの講演は東北大学大学院情報科学研究科准教授で比較文学、フランス語圏文学を専門とする森田直子さんの「新刊著書『「ストーリー漫画の父」テプフェール――笑いと物語を運ぶメディアの原点』(萌書房、2019)をめぐって」。森田さんの新著 『「ストーリー漫画の父」テプフェール――笑いと物語を運ぶメディアの原点』 は、マンガの起源のひとりにも数えられるスイスの作家ロドルフ・テプフェールをその人となりから作品、マンガ史における意義に至るまで論じた労作で、今回の講演では森田さんご自身がご著書をかみ砕いて紹介してくださいます。

森田直子『「ストーリー漫画の父」テプフェール―笑いと物語を運ぶメディアの原点―』萌書房、2019年

ちなみにComic Streetでは、この森田さんの著書を今回の研究会の研究報告者でもある小田切博さんと原がレビューしています。ぜひそちらも読んでみてください。

小田切博「19世紀に「マンガ」は存在したのか?―『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』森田直子(萌書房、2019年)」
原正人「テプフェールをめぐる記念碑的著作―森田直子『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』」

当日のプログラムに話を戻すと、研究報告は、小田切博さん「石井柏亭にとっての『美術』と『漫画』」と椎名ゆかりさん「ストーリーマンガという言葉の意味するもの」の2つ。一見講演とは無関係のテーマを扱っているように見えますが、ロドルフ・テプフェールから現代日本のおたく文化の現場にいたるまで使われる漫画/まんが/マンガという言葉を改めて問い、その概念について再考を促す報告になりそうです。

非常に有意義な研究会になりそうですので、海外マンガやマンガ研究に関心がある方はぜひご参加ください。


関連記事を読む:日本マンガ学会 海外マンガ交流部会 第11回公開研究会レポート
関連記事を読む:19世紀に「マンガ」は存在したのか?―『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』森田直子(萌書房、2019年)
関連記事を読む:テプフェールをめぐる記念碑的著作―森田直子『「ストーリー漫画の父」テプフェール 笑いと物語を運ぶメディアの原点』

About Author

原 正人

1974年静岡県生まれ。フランスのマンガ“バンド・デシネ”の翻訳者。訳書にバスティアン・ヴィヴェス『ポリーナ』(小学館集英社プロダクション)、マリー・ポムピュイ、ファビアン・ヴェルマン&ケラスコエット『かわいい闇』(河出書房新社)など。監修に『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(玄光社)がある。「世界のマンガについてゆるーく考える会」主宰。もちろん日本のマンガも大好き。

Leave A Reply